サイドストーリー

とある小春日和の休み時間【みみさんへのお礼SS】

投稿:もえじろ:2009年11月29日 更新:2009年11月29日

「ねぇ筒井さん!この問題わかる?」
「えー。みみー、私に数学の問題聞くなんて間違ってると思わない?」
「だってぇ、今日の数学の時間、この問題絶対に私に当たるんだモン…。」
「だからー、私に聞かないでよっ。」
「みみさん、よかったら私が教えてあげようか?」
桃井さん!
彼女とは今までほとんど話したことはなかった。なんかちょっとコワくて、近づきたくないなと思っていたから。
「あぁそうだ。桃井さんに教えてもらいなよ。なんか彼女急に勉強もできるようになっちゃってさー。昔の野獣のイメージはどこ行っちゃったのかしらね。」
そう言うと、筒井さんは私から逃げるように席を立った。
「う、うん。…桃井さん、お願いします。」

「……でね、ここはこの公式を当てはめて」
桃井さんは私にも分かりやすく説明しながら問題を解いていく。
私の今までのイメージとは違い、なんて優しい。

「…あれ?おかしいな……。」
彼女が計算が行き詰まって悩んでいると、その後ろにそっと立ち、私には黙っているようにと合図を送る彼。
上から覗き込むようにその問題が書かれたノートを見ながらしばらくすると、
「桃井、またいつもの間違いしてる。」
そう言いながら、彼は彼女の頭を小突く。
彼女は後ろに振り向き声を上げた。
「千本木ー!」
「お前、何度言っても同じ間違いしてるな。ここはそっちじゃなくてこっちの公式だろ。」
「………。」
桃井さんは千本木君に文句を言おうとしたところをやり込められて、その勢いを封じられた。
「ほら、早く続きを計算しろよ。」
「……はい。」

「ありがとう。桃井さん、千本木君。」
そう言うと、桃井さんも千本木君もただ微笑むだけだった。
「あ、あの、桃井さん、どうやったらそんなに勉強ができるようになったの?以前の桃井さんって……。」
「え?…え、えーと……。」
「それはね、俺が付きっきりで教えたから。もともと頭は悪くなかったんだよ。」
千本木君が笑いながら答えるのを聞いて、桃井さんはなにか言いたそうな表情を見せていたけど、でも二人ともこんなに仲がいいんだ。
筒井さんが野獣が目覚めたって話していたけど、それはこういうことだったのね。

私も千本木君のファンだったけど、この今の二人を見ていたら私の入れる余地はないなと改めて思った。
お二人ともこれからもお幸せに。

さて、それじゃぁ私は…。

タイトルの通り、みみさんへのお礼ショートストーリーです。
と同時に小説書き方教室の題材でもあります。詳しくは 2009/11/29のブログ をご覧ください。

みみさんへ。
公開にOKしてくださりありがとうございます。で、ほんのちょっとだけ、修正してます。。ごめんなさい。。。

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いただいた感想一覧

もえじろ  投稿日時 2009-12-3 0:39 | 最終変更
おおお。。
みみさんもだけど、ゆささんも仕事早いですねー。
私なんて、ヘタすると数週間かかったりするヘタレですよ(^^;;

えーと、PCでしたら
1)このHP http://www.moegiiro.jp/ にアクセス
2)右上の新規会員登録からゆささんのお名前(アカウント)、パスワード、メールアドレスを登録
3)登録後にメールが届くので、本文に確認のリンクがあるので、それをクリックする(正式登録になります)
4)アカウントとパスワードを入力してログインすると、右上に「プライベートメッセージ」メニューがあります。
5)私からウェルカムメッセージを送りますので(ちょっと時間がかかるかも)、そのメッセージに返信する形で、SSをコピペしてください。

という手順になります。
わーい!今から楽しみです(^^)


みみさんへのコメントの「あきらのドキドキ」っていうのはタイトルじゃありません。そういう雰囲気のお話です。という意味です。書き方をミスりました。。
ゆさ   投稿日時 2009-12-2 23:23
こんばんは。またまたお邪魔します。

昨日は確かにすごいうろたえっぷりで失礼いたしましたm(__)m
我ながらヘタレでお恥ずかしいです。

みみさんもはじめましてなのに、いきなりみっともないところをお見せしてホントすみません(^^;

その舌の根も乾かないうちに何言ってんだコイツわ…って感じですが、ななんと、書けてしまいました、SSが。

ほんの一場面ですが、もえじろさんのアドバイスに後押しされたのか、わーっと浮かんできました。

もえじろさんの言葉がなければ生まれなかった作品です。もしご迷惑でなければ見ていただきたいなーと思うのですが、如何でしょう?

今はケータイからお邪魔していて、SSはPC保存なので、お返事を聞いてから送ろうと思います。

そのためにはPCからアクセスして、プライベートメッセージを使ったほうがいいのかしら〜?

なにぶん機械オンチなので、時間がかかってご迷惑をかけるかもしれません(^^;
もえじろ  投稿日時 2009-12-2 22:24
みみさん、さっそくありがとうございます(^^)
今読んでます。
お返事はPMでしますね。

みなさん、みみさんの小説、「あきらのドキドキ」が読めますよ。
お楽しみに(^^)/
みみ  投稿日時 2009-12-2 18:24
こんにちは(^^)

そしてゆささん、はじめまして★
直接話したことがないにもかかわらず、小説出演を祝っていただきましてとてもうれしいです♪
ありがとうございます!

もえじろさん、あの、私、戸惑いながらも初めて小説を書いてしまいました(><)まずは、もえじろさんに読んでいただきたいと思い、プライベートメッセージで送ります。未熟な作品ですが、読んでみてください(汗)
もえじろ  投稿日時 2009-12-2 0:34
まぁまぁ、そんなに逃げ腰にならなくても(^^;

でもね、べつに全部仕上げる必要だってないんですよ。
ゆささんが思いついたフレーズからできるところまで作って、あと残りをお願いします。って、できる人に望みを託すなんてのもありだと思うんです。

人それぞれ得手不得手がありますから、ゆささんなりの参加(もちろんレビューやコメントだって大歓迎☆)をお願いしますねぇ(^^)/
ゆさ   投稿日時 2009-12-1 23:52
や、やっぱりそうきましたか(^^;

感想一つであっぷあっぷなんですよ〜(>_<)
レビューやコメントならかろうじてなんとかなるんだけど、お話を考えて最後まで仕上げるなんてやったことないです〜(+_+)

声を大にして言いますが、くれぐれも待ったりなんかしないでくださいっっっm(__)m

プレッシャーに弱い子なんでとりあえずコメントで堪忍してください(;_;)

懲りずにこれからも寄らせもらいますんで、よろしくです〜m(__)m
もえじろ  投稿日時 2009-12-1 0:10
ゆささん、毎度どうも(^^)/
実際、こういう感想をいただくと、次回もがんばろうと励みになります(^^)

このお話はあまり難しく考えないで、日常のあるできごとって感じで仕上げました。
その創る行程はブログで書いていきますね☆

みみさんも小説書いてみたいと言っておられたので、みみさん自身で自分が登場するお話なんてのが発表されるかもしれませんね。

で、ゆささんもおひとついかがですか?
ゆさ   投稿日時 2009-11-30 21:57
もえじろさん、こんばんは!

ほんわかステキなSSですね〜☆

あきらと千本木との間に漂うラブな空気がいいなぁ…(*^^*)

千本木ったらさりげなく、あきらをフォローしてますね。

みみさんも御出演おめでとうございます!

これからも、みみさんの出番はあるんでしょうか?

あきら&千本木ウォッチャーのクラスメイトとしてぜひ活躍してほしいものです。

筒井さんが数学苦手そうキャラ…分かる分かる!って感じですよ〜(^^;